真っ赤な太陽を思わせるトマトは、美肌効果もしられるリコピンがたっぷり。そのままでも食べられる手軽さは、毎日の食卓に欠かせないという方も多いはず。
サラダにちょっと加えるだけで、低カロリーかつお腹を満たして、その上きれいにしてくれるなんて、夢の食材だと思うんですが、世の中にはそれが苦手という人もいるんですよね。
トマト嫌いでも、おいしく食べられるかもレシピ
かくいうわたしがその人です。料理する側としては、相当に手軽な上に、美肌になれるしいいことづくめのトマトなのに、生で食べるとかムリ……だなんて、残念すぎなんですが。ケチャップやミートソースなどになっていれば大好きという現金さも示しつつ、給食のつけあわせトマトには苦しむ子供時代を送ったのでした。
しかし現在は、生でもひと手間加えてあれば食べられることも発見。というわけで、苦手でも食べられるトマトレシピをご紹介しようと思います。これならあなたも、周りのトマト嫌いさんも平気かも!
ブルスケッタ&サラダ
テレビで見たのですが、「苦手な食べもの」は、実は「匂いが原因」であることが多いらしく、匂いを感じない調理法にすると食べられるので、本人もびっくりしちゃうことがあるそうです。
わたしは、トマトの柔らかい種のあたりが苦手だと思っていたのですが、どうやらトマトの青臭い匂いも苦手だったのかも、と気づいたのがこの調理法です。
そもそもは、酒飲みのだんなさんがおつまみに作ったものでした。こんなまるごと生トマト料理、苦手な人には作ってみようという発想すらできませんよね(笑)。
でも、恐る恐る食べてみたら、まあ!っとおいしいのであります。
材料はこちら。
<ソース部分>
トマト1個
にんにく 1/2かけ~1かけ
オリーブオイル 大さじ1~
塩・粗挽きこしょう 適量
お好みで新玉ねぎなども。
<パンもしくはサラダ>
フランスパン
にんにく少々
レタスきゅうりなどお好みの野菜
1 トマトはお好みの厚さにスライスしてからみじん切りに。にんにくは、トマトの大きさによってお好み量をみじん切りします。(新玉ねぎもプラスするなら、みじん切りにしてしばらく水につけ、辛みをとってから)、ペーパータオルで水気をとっておきます。
2 小さいボウルに1を入れ、塩、オリーブオイル、こしょうをかけてスプーンでよくまぜて完成です。
食べるまでボウルごとビニール袋に入れて(匂い拡散を防ぐため)、冷蔵庫で冷やしておくのもよいです。
☆ あとはこれをちぎったレタスやスライスきゅうりにかけて、サラダにしたり、
☆ スライスしたフランスパンをトーストして、にんにくの切り口をこすりつけ、その上にトマトのソースをのせれば、前菜のブルスケッタになります。
細かく刻みすぎた模様。
にんにくの香りがトマトの匂いをかくし、みじん切りになることでソースになり、苦手な柔らか種部分が消滅!休日ブランチや突然の家呑み女子会にもピッタリの逸品に。野菜ももりもり食べられちゃいます。トマト嫌いなのに食べられる!と感動の瞬間がやってきますよ。
ゆで卵やシリアルを追加したら、完璧な朝食になることまちがいなし!
アレンジカプレーゼ
☆スライスしたモッツァレラチーズやバジルと組み合わせれば、カプレーゼとしてトマトまで食べられます!(それまでカプレーゼは、トマトをよけて食べる、チーズ料理でした。)
ズッキーニとトマトのオーブン焼き
見栄えの良いおもてなし一品です。野菜のおいしいエキスが出てくるので、深めの耐熱皿がおすすめ。時間はトータルで40分でしょうか。でも実質は15分くらい。スライスさえすれば、焼き上がりを待つだけ。
1 オーブンを210℃に温めはじめます。
2 ズッキーニとトマトをひたすら薄めスライスして、緑と赤のストライプになるように、耐熱皿に並べます。にんにくはみじん切りに。
3 そこにちぎった生ハムもしくは、しっかりめに塩をふった豚薄切り肉を、ストライプの間にはさみます。
4 全体に、ちょっと多いかな?と思うしっかり目の塩をふります。小さじ1~でしょうか。ここがおいしさの秘訣です。
5 さらにみじん切りにんにくと、粗挽き胡椒、オリーブオイルを大さじ1くら回しかけ、オーブンで20分。少し焦げ目がついてもおいしそう。
お皿にとりわけて食べましょう。メインが夏野菜なので、暑い時期のパーティーにおすすめ!
自家製ミートソース
ミートソースなんて、レトルトで十分!て思われる方も多いと思いますが、自分でトマトから作るミートソースは、レトルトにはないフレッシュでまた格別なおいしさがあるんですよ。
同じ理由で、煮詰めただけのトマトソースも、味付けは塩だけなのになんで?と思うくらい絶品になります。時間があるときにたっぷり作って冷凍しておくのもよさそう。
トマト 適量
ひき肉
玉ねぎ
にんにく 少々
お好みでセロリやにんじん
白ワインか料理酒
塩コショウ
好みでタイムやオレガノ
野菜は全部みじん切りにします。
深めのホーロー鍋などを温めたら、オリーブオイルをいれ、ひき肉を炒めます。
ひき肉の色が変わったら、玉ねぎを投入。透き通ったら、トマト以外の野菜を加えて炒めます。全体に油が回ったら、ワインでひと炒めして、一気にトマトを投入。
あとは焦げないように様子を見ながら煮込むだけ。最後に塩と胡椒で味を調えて完成です。たっぷり作るなら、心持ち薄味にしておいたほうが、煮込むごとに凝縮されるのを見越して&その都度調整できるので便利かも。
パスタにかけたり、ご飯にのせてドリアにしたり、じゃがいもやうどん(!)にかけても給食みたいで懐かしいですね。
簡単なトマトの皮のむき方
トマトソースの場合は、皮をむきましょう。ガスコンロがあれば簡単なんですが。
大きなフォークをさしたトマトをコンロであぶってこがし、ぷちっと皮がやぶれたら、冷水ボウルにつけましょう。するするとむけますよ。
ラタトゥユ
こちらも夏が旬です。調理時間は20分ほど
トマト
なす
ズッキーニ
玉ねぎにんにく
お好みでチキン。一口大に切る
1 トマト。玉ねぎにんにくはみじん切り。なすとズッキーニは乱切りにします。
2 鍋にオリーブオイルを熱し、チキンを入れる場合は周りにかるく焦げ目を。入れないならにんにくと玉ねぎを炒めます。
3 玉ねぎがいい感じに透き通ったら、なすとズッキーニを入れて炒め、焦げそうだったらもうトマトを入れましょう。少し塩をして、あとは火が通るまで煮込むだけ。
4 ちょうどよい塩加減になると、ぐっとおいしさが増します。旨味が足りないと思ったら、うちではハイミーをひと振り。
コンソメでもよいのですが、素材を生かしたフレッシュな肉野菜の風味は失われ、全部コンソメ風味になってしまいます。それでも良ければ。
塩コショウだけでも、少し時間をおいてしみこむ、とてもおいしくなります。
コンソメスープに少しだけ
トマトが苦手でも、火が通れば食べられる率が上がります。
玉ねぎやキャベツ、パプリカに、ハムやウインナーを加えたコンソメスープ。少しだけ、切ったミニトマトを加えてみましょう。
とろけるチーズなんかも入れれば、案外食べやすい!
ミニトマトを焼いちゃう!
チキンソテーやハンバーグなどをつくるときは、付け合わせにこんなのもおすすめ。ミニトマトを半分や4つに切って、フライパンでこんがり焼くだけ。
ボリューミーなおいしいメインがあるときは、加熱して甘さも増えたミニトマトなら、ソース感覚で口に放りこめる「時も」あります。
でも、基本マナーである「三食食べ」をして、あくまでお口の中でメインとトマトをマリアージュさせるのが原則。最近よくある「ばっかり食べ」(一品だけをなくなるまで食べ切る)では、嫌いなものなんていつまでも食べられっこありませぬ……。と思うのはわたしだけ?
いかがでしたか?
簡単なものから、時間をかけて作るものまでご紹介しました。
微力な裏技としては、トマトを食べられる人と食事をすること(笑)。
忙しい日でも、カット野菜を買ってきて、8つ切りトマトをトッピング。空中でミニトマトの半割りもアリ。
塩コショウとレモン、オリーブオイルを回しかけるだけで立派なドレッシングがけ完成。これで、多少トマト果汁のついた野菜を食べられるはず(笑)。でも、メインが揚げ物だったりすると、もうちょっと大胆にいけちゃうかもね!?
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