薄力粉で作るサクふわのプレーンスコーンを、ドライイチジクでアレンジするよ!

 前回はザクザクタイプのプレーンスコーンを作りましたが、今回はもっと基本の、薄力粉だけで作るスコーンを作ります。小粒のドライイチジクもあったので、それも入れてみようと思います。

 イチジクではなく、アーモンドなどのナッツやドライフルーツでも、入れるタイミングは同じなのでお好きなものをどうぞ。もちろん、何も入れなくてもおいしいプレーンスコーンができあがります!

基本のサクふわスコーン+aの作り方

 今回は、たくさん食べたいので本来の分量で作ります。

 食べきれる分だけでいいや!って方は半量でお試しください。たまごは半分余っても困ると思うので、牛乳を減らして調整でもよいですよ。

 ベースにしたレシピは『アイルランドのおいしい毎日』という旅行記です。

最初にやっておくとよいこと

バターを1センチ角に切って冷蔵庫に入れてから、粉類を計る。

薄力粉を計るとき、ミニボウルに打ち粉を取り分けておく。

抜き型にコップを使うなら、深めにラップをかけておく(くっつき防止)

オーブン皿にオーブンシートをしいておく(これは生地を寝かせる時でも可能)

です。では

材料はこちら

5センチのスコーン6個分くらい

今回は220度のオーブンで10~15分焼きます。

<材料>

薄力粉 ――200g

ベーキングパウダー ――小さじ1

三温糖など砂糖 ――大さじ2

塩 ――ひとつまみ

卵1個と牛乳をあわせて ――80~100cc(なんときらしてたので、卵+お水で代用)

バター ――50g

+a(ドライイチジクなど) ――30g~

(ドライイチジクは半分か四等分に切っておきます。)

作り始めます!

①バターを切って冷やします。

バター50gを量り、1センチ角に切って冷蔵庫で冷やしておきます。サクふわ食感を生み出すためです!

②ボウルに粉類を計ります。

 大き目のボウルをはかりにのせたら、目盛りを0に調整し、薄力粉を200g計ります。ついでに、伸ばすときのくっつき防止の打ち粉も少々とりわけておきます。

 三温糖(などの砂糖)大さじ2、ベーキングパウダー小さじ1、塩ひとつまみをいれておきます。(ふるわなくてOKですが、バターをいれる前に混ぜます)。

 ドライイチジクは半分に切って、ナッツなら乾煎りしておいてもいいかも。

③卵液を用意します。

 計量カップに卵を割り入れてとき、牛乳とあわせて100ccにします。使うときは少し残しておいて、焼くときにぬります。

③バターを粉と擦りまぜます。

 ①の粉類を泡だて器や手でまぜたら、冷やしておいたバターを入れます。

 始めは指でバターをつぶすようにして。

 パラパラ、サラサラになるまで、手早く溶けないように混ぜましょう。前回のザクザクスコーンより分量が多いので、がんばって!

④ドライイチジクを入れます。

 ③がサラサラになったら、ドライイチジクを加えて軽く混ぜます。

もちろんプレーンなままでもいいし、チョコチップに変えてもいいし、なんでもありです。

⑤卵液を混ぜます。

 卵液を8分目くらい入れ、ゴムベラなどざっくり切るようにします。なんとなく混ざってきたところで、

➅層を作るように重ねていく。

層にしていくつもりで、半量をへらですくい、

残りの生地に重ねて

そして押します。適度に。

作業をしていくうちにまとまってくるので、これを5、6回繰り返します。

あまりにも水分が足りないようなら、少しだけ牛乳を足して調整します。(あまりないですが、逆に水っぽい場合は薄力粉を少しだけ足します。とはいえ、卵入りなので焼けばちゃんと固まるはず。)

⑦冷蔵庫で休憩タイム

 生地がまとまったら、表面がきれいになるよう丸めます。ごく少量の打ち粉をしてラップをし、冷蔵庫で休ませます。

 10分~一晩でもOK。暑い夏場は30分くらいは冷やしたほうがうまく焼けそう。

 手やボウルを洗って、はかりも片付けちゃいましょう。

⑧生地をのばして型抜きします。

 オーブン皿にオーブンシートをひいておきます。

 オーブンの余熱を始めてもいいかも。

 台の上、まな板、もしくは大皿にラップをひいて少しだけ打ち粉をしたら、冷やしておいた生地を2センチ厚さにのばします。

 麺棒がなくても、手のひらや指でならすようにのばしていくとよいですよ。

ラップをかけたコップや、専用の型で型抜きしたら、オーブンシートにのせます。

生地のフチを生かすとこんな感じ。

 焼く間にふくらむので、生地は間隔をあけて置きましょう。

(ムリして一度に焼かず、乗せられる分だけ、二回に分けて焼いてもよいでしょう。)

 残った生地は集めて丸めて再度のばして型抜きしてもいいし、小さく丸めて2センチ厚さのミニスコーンにしても。

 打ち粉をつけすぎるとまとまらなくなってくるので、臨機応変にどうぞ。

⑨牛乳か卵を塗ります。

 ほんとは刷毛を使うけど、小さじの背などで塗ってもOKです。少量の牛乳を生地の上に塗りましょう。(サイドは塗りません。)

 卵液の残りでもよいです。ちなみに、卵だとツヤのある仕上がりに。

⑩220度で10分ほど焼きます。

 まずは10分焼いたら様子を見ます。

 きれいにふくらんで、キツネ色に焦げ目がついて、側面にオオカミの口と呼ばれる割れ目ができていたらOK。

 表面が乾いていれば焼けた印だそうですが、心配なら、つまようじをさしてみて何もついてこなければ焼き上がりです。

 もう少し焼きたいなら、様子を見ながら3~5分。その場を離れないほうが失敗は防げそう。

 こげそうなら、アルミホイルをかぶせてくださいね。

⑪できあがり。

 外はサクっ、中はふんわりやさしいスコーンのできあがり。

 手前が卵を塗ったもの。左はなにも塗ってないもの。

 ザクザクスコーンよりやさしいサク感です。焼きたてが本当におすすめ!ぜひ紅茶と一緒に☆

 ドライイチジクも加熱して少し柔らかくなり、濃厚な甘みがおいしいです。牛乳なくてもおいしく作れるんだなあと感心してしまいました。

 生地も砂糖の甘みがあるので、プレーンでもおいしい!今回はイチジクが甘いから、もっと甘さ控えめでもいいかも。

 ホイップクリームではなく、クリームチーズも合うそうですよ。

 なお、もとにした『アイルランドのおいしい毎日』では、バターでなくマーガリン、厚さは1センチ、230度で10分というレシピでした。酪農が盛んらしいので、マーガリンでも日本のよりおいしいんじゃないかなと思ったりします。

 最近は、安全性と健康面から、ファットスプレッドはあまりよろしくないようなので、カロリーはあれど使うならバターかなと。

 スーパーのビニール袋もプラスチックのストローも、便利だから広まったけど、環境に悪いと廃止の方向になっているし、結局は昔からある自然なものが、環境にも体にもいいってことなのかなあと思ったりします。うーん真の発展ってなんなんだろうなあ。

 まあ、保存のためにものすごくしょっぱい漬け物とか、昔からあるけど今は体によくないかもとわかったものもあるわけで、結局は試行錯誤してくってことかあ。

スコーンには「正しい食べ方」があるらしい?

 スコーンは、手で横半分に割って食べるのがマナーなんだそう。

 また、本物のアフタヌーンティー(三段のセットで出てくるもの)には順序があって、サンドイッチ、スコーン、ケーキの順でいただくという説もありますが、最近は自由にどうぞ、でよいらしいです。

 ただ、スコーンはパンと同じ位置づけなので、ジャム等を塗るときは、ナイフを使うんだそうです。

 それから、「きゅうり」を使ったサンドイッチなんて、定番すぎるほどですが、18世紀当時は貴族のステータスだったそうですよ。

 今ならスーパーで材料を買うか、できたものをお店で買うだけという選択ができる世の中ですが、当時は事情が違うようです。

 ”農園があって、農夫を雇い、収穫させた新鮮なきゅうりをアフタヌーンティーのサンドイッチに使える立場にある”ということになるようで。身分の高い人にしかできない、贅沢なセレブのしるしだったらしいです。

 しかしアフタヌーンティーって、結局……これ全部小麦粉じゃん!ってつっこみたくなるのは私だけ?(笑)。

 かなりボリューミーで、おなかいっぱいになりそうですが、それだけゆっくりおしゃべりして、時間をかけて楽しむ貴族の食べ物なのかな?

 もしくは、かつてのレディたちは、美しさとしてウエストも相当細く保ちたかったでしょうから、全部食べたりせずに、いろんなものを少量だけつまんでいたのかも。

 どっちにしろ18世紀は電子レンジもコンビニもないから、小腹が空いたときにティータイムがあるというのは、ありがたかったのかもしれませんね。

ケンタッキーのビスケット、実は……!

 ケンタッキーフライドチキンのに、ビスケットっていうのがありますよね?メープルシロップをつけて食べる丸くておいしいやつ。

 なんか、手作りスコーンを食べたとき、食感がちょっと似ているなと思ったんですが、なんとそれもそのはず。

 アメリカでは、スコーンの事をビスケットを呼ぶそうです。

 なんですって!?

 使う油脂はラードとか、ハムなどを混ぜるお惣菜系スコーンもあるという噂。真偽のほどはいかに……?

 さて、大人2人で食べると、あっという間に残りは一個。

明日の分がないや……。

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