こんにちは、nomiです。
僕は毎日、雨にも風にも負けず、嵐だろうが風邪だろうが、日本酒の晩酌を欠かしませんが、結婚してからは予算の都合もあり、如何に『安くて旨い酒を飲み続けるか』という事ばかり考えています。
如何に『安くて旨い酒を飲み続けるか?』
それはつまり、安くて旨い酒のチョイスに全てが掛かっている訳です。
そんなモヤモヤを吹き飛ばすべく、今回、一升瓶の定価が2,000円の”本醸造”クラスの日本酒のマイベストを決めるという、密かに考えていた企画を遂に実現する事ができました!
一番大変だったのはカミさんの説得!(主にお金の部分で)
これを読んでいただいた皆様にもきっと得るものがあるのではと思いますので、宜しければ最後までお付き合いください。
さて、今回は一升瓶が2,000円で買える”本醸造”クラスの日本酒ということですが、全国回って買い集める訳にもいかないので、下記のようなルールを設けています。
①はせがわ酒店さんの通販を利用する
商品は徹底した冷蔵管理をしており、信頼できます。もちろんクール便発送なので、品質の劣化もありません。あったとしても最小限と思います。
②本醸造クラスに限定する
間違いやすいのが、『特別本醸造』というクラスもあり、まあ、中身はそこまで大きく変わらないのですが、そうすると商品のチョイスが面倒なので『本醸造』に限定しています。
本醸造、特別本醸造は、原料が”米・米麹・醸造アルコール”です。
従って、原料が”米・米麹”だけの”純米”クラスは対象外となります。ちなみに、純米だから本醸造より旨い、という事は全くありません。
③一升瓶で定価2,000円を超えないこと
財務省の機嫌を伺いましょう。今回はトータル予算10,000円です。
④商品名に”辛口”が入るものを除外する
商品名に”から口”、”超辛口”等の辛口アピールしているもが結構あるのですが、個人的な経験で、そういう商品名のお酒はあまり旨いのに当たった事がありません。
さて、上記の条件をはせがわ酒店さんの商品リストに当てはめてみると、商品はかなり絞れてきます。
その絞ったリストの中から、自分が知る限りの知識や思い出を呼び起こし、独断と偏見でこれだという4本をチョイスしました。
それでは、選酒入場です!
一同、ずらっと並びました。
一度、こうして一升瓶を並べて写真を撮ってみたかったので、希望が叶ってテンションがあがります。
商品の受け取りは嫁がしてくれたのですが、その際、配達のおじいさんに「ヨッパライの元でーす」と言われたらしく「ワシが飲んだら1年は掛かる」と仰っていたそうです……自分は1ヶ月も持ちません。
商品明細です。
『駿』のみ税込2,100円で、他より60円安いです。きっと現金でのやり取りの事を考えて、払いやすい定価に調整しているのでしょう。
商品のダンボール代(4本箱)とクール便代で何とか10,000円以内に納まりました。
迫力の角度。
反対からも。
う~ん、実に壮観です。終始ニヤニヤしながら撮影しているその様は、他の人がみたら大変幸せに見えるでしょう。
まだ封を開けていない一升瓶が4本、目の前にあるだけで興奮が抑えられません。
あらためて、商品の紹介に移ります。
左から『駿 本醸造』『東一 本醸造』『初亀 縁(えん) プレミアム』『愛宕の松 本醸造”山田錦”』です。
もちろん他にも条件に当てはまる酒はありましたが、自分の中の情報やネットの信頼出来そうな話題を頭の中で整理し、比較して選出した結果の4本です。
初亀は、本醸造の記載はありませんが、原料は先程の”米・米麹・醸造アルコール”で本醸造クラスであり、値段もピッタリだったので選出しています。
料理はまろやか味のチゲ鍋。
さて、さっそく飲んで行きましょう!
初日の評価
まずは開栓初日の評価で、その後、開封後2~3日目の感想も入れています。
先陣を切るのは、嫁の希望により『初亀 縁(えん) プレミアム』にしました。
ラベルが高級感があって良いですね。
裏ラベルも細かい記載があり、今回の4本の中では最も見栄えが良いです。
商品説明(はせがわ酒店さんの記載を抜粋)
“兵庫県東条町みのり農協で扱う未検査米「山田錦」を使用した普通酒です。
通常の「山田錦」は大きさが2.0以上のお米ですが、この未検査米は、
その規格に漏れたお米で、大きさは2.0以下、1.95以上を使用しています。
未検査米なので、「等級」を割り振られないため、「特定名称酒」を名乗ることができません。
その結果、『普通酒』となりますが、コストパフォーマンスに優れた上質でうまい酒が生まれました。”
なるほど、お米が未検査なので、等級が振れないため『普通酒』になっているのですね。もし等級が振られていたら、多分『本醸造』扱いになっていると思います。
初亀は”吟醸造り”において歴史があり、これまで数々の品評会で表彰されている蔵元さんで、昭和の時代に日本で始めて、一升瓶で1万円という高額の日本酒を発売しました。
繊細な吟醸造りと、大胆な価格設定に、何か”革新”というキーワードが頭をよぎり、今回チョイスしました。
・飲んだ感想
嫁:美味しい、ぐいぐいいける、米の味
nomi:後口スッキリで飲みやすい、くどすぎない甘みが良い。マイナス点が一切無い。
嫁コスパ★★★★☆
nomiコスパ★★★★☆
・総合
2,000円でこれなら大満足。常備酒候補NO1!(まだ一本目だけど)
さて、次行きましょう。
『東一 本醸造』です。
ラベルがきらきらしていて、デザインは地味ですが渋くていい感じです。
商品説明(はせがわ酒店さんの記載を抜粋)
“「さがの華」を64%まで磨いて使用。ボディがしっかりとしていて、お燗酒にも向きます。濃いめの味付けの物にもよく合います。”
東一は『東洋一』を目指してという意味で付けられた名前だそうで、素敵な名前だと思います。以前、神楽坂にある”酒たまねぎや”さんで『東一 大吟醸 選抜酒』を飲んだ事があり、メチャクチャ旨かったのでチョイスしました。
・飲んだ感想
嫁:初亀よりすっきり、燗にしてもよさそう。初めての味がする。
nomi:ザ・本醸造と言う感じ、しっかりした酒質。麹臭とやや老香を感じる、燗で映えそう
嫁コスパ★★★★★
nomiコスパ★★☆☆☆
・総合
嫁は絶賛していましたが僕はイマイチで意見が分かれました。燗でもいけそうです。
さて次は『愛宕の松 本醸造”山田錦”』です。
ラベルは、なんか色々貼ってあります。写真にちょこっと写っていますが、この辺りから生だこの刺身が加わります。
生たこ旨すぎです。調布駅近くのパルコは夜8時以降になると鮮魚コーナーで半額シールが貼られ始めるので、水だこが半額になっていたら迷わず購入しています。今日のはかなりの大物。ポン酢でいただきます。
商品説明(はせがわ酒店さんの記載を抜粋)
“山田錦を60%まで精米した「吟醸クオリティ」の本醸造。
穏やかなバナナの香りがあり、シャープなキレが口の中をサッパリとさせ、次の料理を引き立たせます。線が綺麗で芯は強く、へたれにくい酒質です。
刺身や豆腐、薄口のだしを効かせた料理など、和の味付けと相性抜群です。”
『伯楽星』で有名なお蔵さんです。昔、ここの社長にお話しを伺う機会があり、とてもユニークで面白く、且つバイタリティのある凄い方でした。と言うわけでチョイス!
・飲んだ感想
嫁:酸味と甘みを感じる、美味しいと思うけど知ってる味(東北出身)
nomi:旨い!バランス最高。吟醸香も心地よく、ぐいぐいいける。
嫁コスパ★★★★☆
nomiコスパ★★★★★
・総合
僕は感動して絶賛ですが、嫁の顔色は変わらず意見が・・・。2,000円でこれって、ちょっと凄すぎません?
次、ラストは『駿 本醸造』です。
写真がボケていてすみませんが、決して酔っ払っているわけではありません。
ラベルはシンプルです。
裏はこんな感じ。
商品説明(はせがわ酒店さんの記載を抜粋)
“税別2000円を切る大変お得な価格でありながら、素晴らしいバランスの酒質であり、イソアミル系のほのかな含み香があります。
冷やで飲んでも燗で飲んでも美味しく、お料理を引き立ててくれます。”
選んだ理由は商品説明に惹かれたからで、バランスが良いと書いてあると気になってしまいます。バランスは大事です。
・飲んだ感想
嫁:お米の香り、味がしっかりしている、濃厚、後味よい、一口目が旨かった
nomi:イソアミル(バナナ香)が良い 濃厚でしっかりした味わい、燗にしても良さそう。
嫁コスパ★★★★☆
nomiコスパ★★★★☆
・総合
最後にふさわしく、バランス良く締めてくれたお酒。旨いです。
チャンピオンの発表!!
さて、4種類の酒を飲んだところで、初日においてのマイベストの発表ですが、どの酒も2,000円とは思えないレベルの高さなのは間違いありませんが、これが本来の本醸造のレベルなのかもしれません。多くの店舗において一升瓶で2,000円位の安いお酒は、殆どが常温で保管されているので、やはり味が悪くなっていると考えるのが自然です。
なのでやはり酒屋さんにおける品質管理は重要で、今回初めてお酒の通販をしてみましたが、その点ではせがわ酒店さんは素晴らしい管理をしていると実感しました。ここなら蔵元が伝えたい、本来の味わいがダイレクトに受け取れると思います。
決してはせがわ酒店さんのマワシモノではありませんが、安心して旨い日本酒の通販が出来る、貴重なお店です。1万円投資して良かったと思っています。
さて、2,000円で買える”本醸造酒”日本一決定戦、とりあえず開栓初日の感想で、選んだチャンピオンは・・・
『愛宕の松 本醸造”山田錦”』
に決定しました!!
僅差でしたが、おめでとうございます。
味に『芯』のようなものがあり、それが心地よく、香りも良く、それでいて2,000円とは恐れ入りました。
2日目以降の評価
さて、ここからは2日目以降の評価になります、日本酒は面白い飲み物で、栓を開けた翌日の方が旨くなっているなんてこともあり、味の変化が楽しめます。
初亀……2日目、明らかに初日より旨くなっています!初日も良かったのですが、少し固い感じがしていました。それが優しく開いた感じです。3日目には燗にしましたが、これがまた旨い!ちなみに、最も最初に瓶が空いた酒が、初亀になります。
東一……2日目も特に評価は変わらず。主に嫁が冷やや燗にして飲んでいます。僕はあまり飲んでいませんので評価出来ません。
愛宕の松……2日目、絶賛の初日に比べ、なんだかイマイチな印象を受けました。「あれ?こんなんだったっけ?」みたいな。旨いは旨いのですが、かなりアッサリした印象です。う~んと思いながら3日目、ググッと旨さが増してきました!やっぱり美味しいです。上げて落としてまた上げるとは、やっぱりお酒って不思議。その後は平均して美味しいという印象です。
駿……2日目、初日に感じていたバナナ系の香りが更に強まった感じがします。燗にすると独特の、何と言うかいい意味で粉っぽい、甘~い味わいがします。上品な和菓子のような印象です。4日目以降は香りも落ち着いたようで、飲みやすくなりました。
最も楽しめるお酒は・・・
さて、好みもありますが、初日から丁度一週間後である今日、あらためて日々の飲酒を思い返し、最も楽しめた銘柄、2,000円最強の本醸造は・・・
『初亀 縁(えん) プレミアム』
に決定しました!
決め手は総合力。初日のパフォーマンスの高さはもちろん、2日目以降に開いていく旨さ。香り、味わいのバランスも見事で、冷やでも燗でも「旨い!」といえる素晴らしいお酒です。おまけにラベルのデザインもステキ。
これで一升瓶で2,000円はムチャクチャお買い得と断言できるので、皆さんも是非一度取り寄せてみてください!
次回、また予算があれば今度は純米酒部門、特別本醸造部門など、やってみたいと思いますが、今回の酒がまだそこそこ残っているので、こまめにちびちびやって、減らしていこうと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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