ヨッパライの末路『底無し』

こんにちは!
今日は過去の回想なのですが、お酒を飲みすぎてこんな事になっちゃいましたという事例をご紹介します。
飲み会の前に読んでおけば、ある意味飲み過ぎ防止になるかもしれません。

新宿のとときちで飲んでました。ここは料理も旨いので酒が進むのなんのって。
同行した友人の一人は途中で酔っぱらって「ちょっと散歩してくるわ」とか言って1時間近くフラフラと新宿を彷徨い「どんだけ涼むねんww」とか思ってました。この時俺はまだ、この言葉がリアルに3倍返しされるとは思ってもみませんでした。

会もお開きとなり、これは小田急線の終電間に合わないかなぁ、と不安でしたが、ギリギリ間に合いホッと一息。
ホッと一息のつもりが・・・

zzz

zzz

…んあ!?

ッアカン!秦野駅過ぎとるやんけ!
ここどこや!?

あ、あ~し~が~ら~??
(ドラ○えもん風に言ってみると面白いが、そんな余裕は無い)

って、どこじゃい!(足柄です)
と、とにかく降りなきゃ。

うわ、暗い、めっちゃ暗い、人居ない。コンビニ無い。うわぁ、うわぁ。
さらに追い討ちを掛けるように、スマホのバッテリーがフェードアウト。
タクシーも無い、地図もどこにあるか分からない。
「あかん、あかんよ」と小声でつぶやいてました。酔いはすでに覚めてました。

とにかく歩かなきゃ、と考え、なるべく線路を逆走するように道を選び、ひたすら歩きました。
後から気づいたのですが、この時小田急線の線路をしっかり確認して歩いていれば、もっと時間短縮できたのですが、僕が目印にしてたのは『大雄山線』というもう一つのローカルな路線だったみたいで、まあ、アホです。

1時間位歩き続けたところで、事件発生。
靴の底が、すっぽりと抜けちゃったのです。それはもう綺麗に・・・
今日は人生で一番不幸な日だと本気で思い、同時にこの激安靴をホームセンターで買ってきたオヤジに苦笑するとともに、何で俺は昨日の朝、この靴をチョイスしてしまったのだろうという後悔。
もし昨日の自分に一秒だけ伝言出来るなら

『いつものミズノォ(のスニーカー)!』

にする。絶対する。

さて、靴底がなくなった事で、一見靴を履いているように見えるけど、実は底が抜けているという間抜けな図。深夜で良かった。

しかしそこからが辛かった。靴底が無いので、地面を踏むのは当然素足。靴下を履いているとはいえコンクリのゴツゴツは痛いし、真っ暗だから何を踏むか分からない。何やってんだ俺。どんだけ涼むねん。

そうして更に歩く事20分。

ん、あれは、ファミマだ!ファミマの光だ。

腹が減っているので早く何か食べたいのと、靴底の無い靴を履いているのを店員にバレるのが恥ずかしい押し問答。だって店員が可愛い子だったら何かアレじゃん。アレ。
でも深夜だし、店員おっさんだったから普通におにぎり買った。渋沢まで歩くと言ったらビックリしてた。靴底無いのに・・・

そして歩く、ひたすら歩く。途中開成駅のベンチで仮眠を取る。もう、体力が・・・うぅ、パトラッシュ・・・もう、ゴールしてもいいよね?がんばったよね?と、様々な作品の感動シーンが脳裏をよぎる。
それでもめげず、再び歩き始め、ついに新松田に至る。
空は明るみ始め、カラオケでオールした後と全く同じ感覚を覚えつつ、始発まで仮眠。

そして始発で秦野へ。

激安靴のオヤジに車で迎えに来てもらい、家でシャワーを浴びて、再び東京へ。

いやぁ、今回の冒険は凄く刺激的で、思い出すほどに本当によく帰って来られたなと。
特にスマホのバッテリーが切れたのは痛恨の一撃でした。しかも当時は超マイナーなブラックベリーという機種を使っていたので、コンビニで売ってる簡易充電機のプラグが合わないのは、もう苦笑を通り越して泣きました。

それでは帰宅した後に撮影した底の抜けた靴をご覧ください。
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我ながら見事な底抜けっぷり。

歩いたルートはこちら
https://goo.gl/maps/Wsggd

教訓としては、終電で寝過ごさない対策をすること、スマホのバッテリーは予備を持つ事。普段からちゃんとした靴を履くこと。これに尽きます。

その前に、飲みすぎないこと。

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