【満点】黒千代香(ぢょか、じょか)で焼酎のお湯割りと日本酒の燗が楽しめます!

“黒じょか”は主に焼酎のお湯割りを楽しむための酒器ですが、実は日本酒のお燗にも使える優れものです。一つあれば一生ものの黒じょかの魅力をご紹介。

これが黒じょかです

このUFOみたいな形に、取っ手と注ぎ口、出し口が付いたものが黒じょかです。大抵の黒じょかには、おちょこも何個か付属しているはずです。

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我が家の黒じょかは直火もOK!

もし購入するなら、家庭用コンロでも直接使えるという利便性の面からも直火OKの黒じょかがおススメです。

黒じょかは焼酎限定?いやいや、日本酒だって!

少し検索すると分かりますが、黒じょかは焼酎のためにつくられた酒器です。しかも、黒じょかは使った後でも水で洗わず、そのまま使い続けることで焼酎の成分が陶器に染み込み、いずれは水を入れて温めただけで、焼酎の成分が溶け出して美味しく飲めるように・・・・なんて話もあります。

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“村尾”製造元の地元向け銘柄”薩摩茶屋”で試してみます。

焼酎とお湯を5:5で入れて、3分~5分程、コンロの直火で温めます。3分経過したくらいで少しおちょこに注ぎ、丁度良ければそこで火を止め、「もう少し温めた方が旨いかな」という場合は、30秒置き位におちょこで味わいを確かめつつ、最適と思うところで火を止めて完成です。熱い黒じょかをテーブルに直置きは焦げ跡がついてしまうかもしれないので、鍋敷きとか分厚い本の上に載せます。

おちょこに注いで飲んでみると・・・旨い。とっても旨いです。陶器の容器は酒の味をまろやかにすると言いますが、そもそも焼酎は蒸留酒であり、その成分は水と、25%程のアルコールで殆どを占め(一般的な本格焼酎はアルコール度数を25度まで加水。原酒の場合は35度とか、44度とか色々あります。)、残りのたった数パーセントの香り成分で成り立っています。薩摩茶屋はどちらかというと芋の風味が強い、力強いタイプの芋焼酎だと思いますが、黒じょかのまろやか効果と、小さなおちょこで飲むちょい飲みスタイルがマッチして、良いバランスで飲めます。余談ですが、焼酎などの蒸留酒においては、飲む際のアルコール度数を自分の舌に合わせることが重要だと思います。一升25度のアルコールを倍に加水(薄める)すればアルコール度数は12.5度。自分はそれでも度数が強いと感じるので、11度くらいまで薄めるのが最適です。

もちろん水割りやストレートの楽しみもあり、こうやって自分の好きなように調整できるのが焼酎の良いところで、肩肘張らずに大勢で卓を囲むときは焼酎がもってこいだと思います。自分好みの度数で楽しむことで、饒舌さが増してみんなが楽しめる。それが焼酎の魅力です。しかも、本格焼酎は糖分ゼロで適度な摂取は健康にもプラスらしいです。今後の研究にも期待しましょう。

さて、それでは黒じょかで日本酒の燗は禁忌なのでしょうか?そんなことはありません。

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実験のために買った”賀茂金秀 やっぱりお燗”お燗向けの一本です。

一升瓶で2000円の、この酒を適当に黒じょかに注ぎ、やはり3分~5分程度コンロで加熱してみます。その味わいは・・・・うん!燗上がり(温めると増々旨くなる)する酒でした。が、クリーミーさが強くて好みが分かれるお酒かと思います。

日本酒を直火で燗をすると風味が飛ぶとか、熱の伝わり方に均等さが無くて云々・・・などとネガティブな意見を目にしますが、実体験から黒じょかなら直火でも旨い燗酒が楽します。ちなみに日本酒を入れたら黒じょかはしっかり水洗いが必要です。

一家に一台”黒じょか”

そんな、焼酎も日本酒も楽しめる黒じょかは、大切に使えば一生ものの相棒になります。一生ものってそんなに多くないですよ。例えばジッポーとか、高級な革靴とか、それ一つあれば”それについては”今後一生困らないなんて物は、中々巡り合えないし、お値段も高めです。黒じょかも、焼酎のお湯割りと日本酒の燗に最適ですが、やっぱりそれなりのお値段です。でも、今後一生、焼酎のお湯割りと燗酒に悩まされない酒器としては、中々の選択肢の一つでは無いでしょうか?

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