みなさんには、お気に入りの文房具はありますか?
大人になると、お祝い事などで、なにかと文字を書く機会も増えますよね。
そんな時に万年筆を使いこなしている人を見ると、なんだかワンランク上の
かっこいい大人に見えませんか?
そのためには、普段から書きなれている必要があるのですが、万年筆って
始めの数回使ってしまいこんだまま、インクがカラカラに……なんてことも
よくありますよね。
それに、あらたまった時にも使える万年筆は、濃紺や黒のインクが定番で、
まじめかつ地味そうなイメージがある方もいると思います。
しかし実は!
このインクの色って、自分でカスタマイズできるんですよ!
パステル系やかわいいピンクなども、道具さえあれば、思うがままに作れ
ちゃうんです。まるでカラーペンのような感覚で使えるんですよ!
もし好きな色にできるなら、引き出しの隅にしまったままだった万年筆でも、
ちょっとしたメモや伝言を、とっても楽しく書けて。しかもそれが自分だけの
オリジナル色だなんて、もっと使いたくなりませんか?
おまけに文字も上達するかも!
せっかくですから、普段使いに万年筆を取り入れて、毎日を素敵にカラフルに
彩っちゃいましょう!
というわけで、オリジナル色のインクの作り方をご紹介します!
まずは材料から。
・万年筆
・混色用インク2種類
・コンバーター(インクを入れる部品)
・うすめ液セット
・ゼリーなどの容器2つ
・つまようじ数本
・白いメモ用紙とペン
・キッチンペーパーなど
・ビニール袋(ゴミ入れ用)
・ゴミ袋(机の汚れ防止に)
・手にフィットする透明ビニール手袋
・エプロン(服の汚れ防止に)
混色用インクは 、1瓶1000円くらいと少しお高め。
店頭のパンフレットなどで、これとこれを混ぜるとこんな色、
というのがわかったりするので、自信のない方は参考にすると
間違いがないと思います。
今回はブルーグリーン系の色を作りしたかったので、
アクアブルー(水色系)とリーフグリーン(緑)をセレクトしてみました。
コンバーターは、作ったインクを吸い上げて、ペン先にセットする
大切な部品です。
メーカーによってサイズなどが異なりますから、
万年筆を持参するなどして、使えるかどうか店員さんに確認してから、
購入するのがよいと思います。お値段は500円程度。
ちなみに今回の万年筆は、プラチナというメーカーの、カートリッジ式のもの
。インクもプラチナの混色用インクです。
ではここから作業に入りましょう。
○ インクは、服などにつくと落ちないこともあるので注意が必要です。
対策として、机の上に透明ゴミ袋を敷き、エプロンと、フィット感のある
ビニール手袋をつけてみました。
① まずはペンを洗浄して、今まで使用していたインクを洗い落とすことから。
万年筆本体からインクカートリッジを引き抜いたら、空のゼリーの容器
などに水を入れ、ペン先をまるごと入れてしばし待ちましょう。水がインク色に
染まります。
ひさびさに使うのなら、丸一日そのままつけておくとよいでしょう。
②ひたしたペン先を取り出したら、さらに台所の流水で、残りのインクを洗い流します。
きれいになったら、キッチンペーパーなどで軽く拭き、空にした容器にそのまま
入れておきます。ペーパーが、残ったインクと水分を吸い取ってくれます。
もう一つのゼリー容器に水をいれておきます。
③いよいよインクの調合を始めます。
はじめに、うすめ液セットを用意します。
取り扱い方法をよく見て、インクにどのくらいうすめ液を入れると、どのくらい
の色の濃さになるかを確認しておきます。
今回のインクは、淡い水色と普通の緑色という感じの濃さなので、それほど
うすめないことにします。
うすめ液入りの容器と、セットの空の容器、そして色の薄いほうのインク(今回は
水色)をそれぞれを空けます。
付属のスポイトを押しながらうすめ液につけ、吸い取ります。
今回は、コンバーターを見て、全体でこのくらい入るかな?という量を作ろう
と思うので、うすめ液はスポイトのメモリが0,5になるよう調節して、
空の容器に入れます。
④ 次はインクです。
一応別のスポイトを使って、水色のインクを2のメモリまで吸い上げ、同じ
容器にいれます。
内ぶたキャップをはめたら、容器を振ってインクをまぜます。
では、水色の濃さを確認してみましょう。
つまようじの頭の部分を、混ぜたインクにつけて、白いメモ用紙に試し書きをします。
調整は、スポイトのメモリを参考に。どのくらいの量にしたかメモしておくと
再び作るときに便利です。
よさそうなら、次の緑のインクに行く前に、スポイトを軽く洗いましょう。
水をいれておいたゼリー容器から、スポイトで数回水を吸って洗い、キッチンペーパーで水気をとります。
⑤ 二色のインクを混ぜましょう。
今回用意した緑は、さっきの水色より濃い色なので、量を少なめにします。
先程水色を入れた容器にインクを入れ、同じように内蓋をしてまぜます。
あとはつまようじのまだ使っていないほうを使って、インクの試し書きをし、
量をメモしつつ、好きな色味にカスタマイズです!
⑥インクができあがったら、いよいよ本体にセットします。
万年筆のペン先に、空のコンバーターを押し込んでセットします。
ペン先をオリジナルインクにつけて、インクを吸い上げます。
今回のコンバーターは、おしりについた軸をまわすと、インクを吸い上げる
タイプのものを使用。
反対に回すとインクが出て行くので注意!
うまく吸えたら、あとはペン先まわりについたインクをふき取って、万年筆
本体の軸をセットして完了です。
ついにオリジナルインクの万年筆で、文字を書いてみます!
どうでしょう!?
素敵にできました!!
今回は水色を使用したので、パステル系のブルーグリーンになりましたが、
青を使えば濃いブルーグリーンになると思います。
水色そのものもキレイだったので、次回は単体で使ってみようかな♪
赤系を足せばパープルも作れるなあ、と夢が広がってしまうところです。
最近は万年筆自体も、安価なプラスチック製のものがあるようなので、いろんな
色を使い分けたい時には便利かもしれないですね。
万年筆で好きな色の文字を書くと、もっと美しく書きたいなという気持ちに
なります。美文字を手に入れれば、お仕事でもプライベートでも一石二鳥!
恋愛でも、「ギャップに惚れる」ってポイントがあるらしいですから、学生時代は
体育会系だった、とか、文房具のイメージがわかないファッション好きな方などなど、
新たな自分の魅力として、取り入れてみるのもいいかもしれませんね!
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