なまくら包丁を研いでライトセーバー並みの切れ味を取り戻す

こんにちは。

今日は僕のお気に入りの包丁、通称『えびす丸』を研いで切れ味を取り戻す過程をお届けしたいと思います。
愛刀えびす丸はコチラ
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正式な商品名は『Misono UX10 ぺティナイフ 150 mm』といいまして、これ1本で肉、野菜はもちろん、刺身だってキレイに切れる超優れものです。実は同じシリーズの牛刀も購入しているのですが、重いし扱いにくいしで全く使用する機会が無いのでキレイなもんです。
さて、このUX10シリーズ、鳥肌が立つほど感動する切れ味・・・なのですが、やっぱりメンテナンスは必要で、最近包丁研ぎをサボっていたせいか、昔の輝きを取り戻せないで苦悩するベテラン選手のような扱いになっていました。

あの感動の切れ味を取り戻すべく、今日は久しぶりに包丁研ぎをしてみました。
使用する砥石はこれ一つ。
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この砥石は、「キング砥石」というメーカーの『キングコンビ砥石K-80』という両面に違う粒度の砥石が付いている、1度で2度美味しい便利な砥石で、かれこれ8年位使ってますね。気になる粒度は【荒研ぎ#250/仕上#1000】となっており、素人にはこれ一つで十分だと思います。

まずは上記の写真のように水に漬けて20分程置いておきます。rps20150504_125132
20分経ったら荒研ぎの面を上にして布の上におきます。こうする事で滑り止めと、傷が下に付かなくなります。
では研いでいきましょう。まずはこんな感じに・・・
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刃を手前にして砥石につけ、背の方は5mmくらい浮かせます。
上から見るとこんな感じです。
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そしたら刃を下に押さえつけるように指を当てて・・・
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奥へシュッと!手前の刃をしっかり下に付けていないと指が切れてしまうので注意!それでいて背は浮かせたままに、いやー、難しいです。

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奥まで行ったら、指の力を抜いて手前に戻してきます。戻すときはも刃は下につけたままです。
最初の位置まで戻したらまた奥へシュッと!この繰り返しですが、研ぐ刃の位置は固定してください。同じ所を何回も繰り返し研ぎます。
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1か所で10回ほど研いだら、刃の位置をずらして同じように研ぎます。

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全部研ぎ終わったら、刃の裏側に指を当てて「バリ」が出来ているか確認しましょう。
指で触ってみて、引っ掛かりがあればOKです。
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ばりが確認できたら今度は刃を逆に向けて同じように研ぎます。
上から見るとこんな感じです。
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今度は指を奥の刃を押さえるように当て、手前は5mmほど浮かせて研ぎます。
この作業でバリをそぎ落として、刃を整えるのですが、最初と同じ様に10回くらい研いでしまうと、また反対側(最初に表だった面)にバリが出来てしまいますので、こまめに刃の状態を指で確認しながら少しずつ研いでいきます。もし反対側にバリが出来てしまったら、研ぐ面も反対にして、バリを取るようにします。
最終的に指で確認してバリが無くなればOKです。
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バリが無くなったら一旦包丁を流水で流して、仕上げに備えます。
仕上げで研ぎでは、ここまで行った事を、今度は砥石を反対面の「仕上げ側」にしてもう一度行います。
どちらの面の砥石も、余り水をつけすぎ無いように気をつけてください。
なんでか最初は、水をちょくちょく垂らしたくなっちゃうんですが、そうすると砥石の粒子が流れ落ちるのでダメらしいです。

さて、研ぎ終わった後の試し切りの動画がコチラです。

 

う~ん、まさにライトセーバー。生のトマトも潰れることなくキレイに切れますよ。

さて、改めて読み直してみると、文字だけだと細かい動きを伝えるのが難しいですね。Youtubeなどにはここより遥かに分かりやすく解説している動画もあると思いますが、包丁研ぎに関心を持つきっかけになれば嬉しいです。

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