さて、そろそろマスターの話を聞かせてもらいましょうか。
いい具合に酔ってきたね。
うへへぇ、店員さん、どんどん飲みなよ トクトク
あら、ありがとうございます~。
ではどこから話そうか・・・カテゴリは以下の通りだったな
《原料処理》
《麹》
《酒母》
《醪》
《上槽~出荷》
やっぱ最初から順番に、がいいんじゃないかな?
ふふ、最初が肝心ですものね。
そうそう!最初が肝心!マスター宜しく。
あ、店員さん、鮭の西京焼きお願いね~。
はい、じゃ、焼いてきますね。
となると《原料処理》からか・・・う~ん
マスター、なんか迷ってる?
うむ。まぁ、ぼちぼちいくか。
なんかムズムズする言い方ね。
お、B、どの辺りがムズムズするんだ、俺に教えてみろ。フヘ
拳の辺りがね。Aでも殴れば収まりそうよ。
そうですか。ではマスター、続きをどうぞ。
原料処理ってのは、【酒米】を【精米】するところから始まる。
【精米歩合】ってのは、もしかしたら聞いたことがあると思う。
ふむふむ
しかし!【精米】は重要だが、そもそも原料である【酒米】が
良いものでなければ、良い酒にはならない!と思う。多分。きっと。
あんまり自信なさそうね。
どういう事ですか?
うーん。これまで色々と本を読んだりして勉強したつもりなんだが、
あまり良く分からんでな。つまりは、いい米こそが、良い酒になる。と言われる。
まあ、原料が良いんだから、良い酒が出来るのは当たり前と言えば当たり前だな。
だが・・・
だが・・・?
日本酒造りはそれ以上に、造り手の技術が味に反映される部分も多いとも思う。
あくまで、個人的な見解だがな。
ほうほう、それで?
うむ、同じ醸造酒のワインでは、その年の気候やらなんやらによって、
原料となるブドウの出来が決まるわけで、だからあれだ、ワインのラベルには
年度が堂々と記載されているだろう?日本酒みたいに日付印をポンと押した
ようなものじゃなく、ラベルに堂々と年度が刻印されている。ハンコではなく、
年度が印刷されているんだ。
確かに。ワインは年度がパッと見て分かりやすいところに記載されているね。
ワイン造りはブドウの年度が重要ってことで、日本酒では違うと?
うむ。いくら米が良くても、大した酒にならん蔵も多い、らしい。
逆に、マイナーな米でも良質な酒を醸す蔵もあるから、これが日本酒は技術次第っていう
俺の見解だ。まぁ、ワインでも同じような考えはあると思うが、
年度の記載の重みって意味では、ワインの方が圧倒的に重いだろう。
なるほど、マスターがなんか自信なさげだったのは・・・
それを自分で確かめていないから、意見に自信が持てないのね。
う、うむ。そうだ。なんかすまんな。あまり納得出来んか?
いえいえ、確かにワインのラベルには殆ど年度が印刷されていますし
日本酒には日付印だけのものが多いね。ハンコの。
まあとにかく。原料の良しあしで日本酒の味が決まらないって事は分かったわ!
うむ、自信は無いがそういうことだ。では早速原料処理の続きだが・・・
–どこからか良い匂いが漂う–
鮭の西京焼きお待たせしました~。パクパク ゴクゴク パクパク
既に半分くらい無くなってるんですけど?
それくらい美味しいって事ね!私もいただきまーす パクパク
いただきまーす。パクパク
ごっつぁんでーす。パクパク
こ、これは・・・!
旨い、旨すぎる!
なんて最高なのっ!ゴクゴク
ふっ、成長したな。もう教える事はなにも無い、か。パク
この前ここの通販で取り寄せてみたんですよ。
喜んでもらえてよかった^^パクパク
ダメだ!箸が止まらない。酒も止まらない!
こんなにも美味しい西京焼きがあったなんて・・・西京焼き最高!
あぁ、生きてて良かったわ~。
・・・後でURL教えてね。
もっちろん^^
今回はここまで、次回をお楽しみに!
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